療育にも様々なスタイルがあります。
今回は、家庭療育について見ていきましょう。
私は、開業する前、
およそ1年ほど民間の療育機関で働いていました。
そこは、最近注目されている家庭療育を推進しており、
そのプログラムがメインでした。
(それでも児童発達支援事業所として登録できるようです)
「家庭療育」といっても様々だとは思いますが、
私が仕事をしていた事業所は
応用行動分析(ABA)による療育が実施されていました。
私が自分の療育にABAを取り入れているのは、
教師時代に培ったスキルはもちろんのこと、
この事業所で学んだことも活かされています。

さて、家庭療育を始めようとお考えの
ママさん、パパさんの志は
非常に高くて素晴らしいものだと思います。
家庭療育では「つみきの会」というところが有名で、
段階に応じたプログラムも組まれているので
取り組みやすいのではないかと思います。
ただ、家庭療育とは
そもそもどのようなことをすれば良いのか
分からないというママさん、パパさんも
中にはいらっしゃいます。
私が勤めていた事業所には
そのような悩みを抱えている保護者の方が
ご利用なさってましたし、
今でもそのような事業展開をしております。
応用行動分析を活用した
家庭療育を受けて大人になった方の中には、
その家庭療育自体が
トラウマになってしまっている事実があると
以前どこかでお話しさせていただきましたが、
実はもっと幼いうちから
弊害が出ているお子さんもいるように感じます。
私の療育は
2歳6か月のお子様から
ご利用いただけることになっております。
それは、お子さんの自然な発達の可能性を
療育によって阻害したくないからです。
ABAによる療育は、
1日あたり5~6時間ほど、週に40時間が推奨されています。
その時間を確保する大変さもありますが、
この時間を子どもの自然な育ちの時間に
充てることが私は大切だとも思っています。
3歳に満たない子どもが
ひらがなはもちろん、カタカナを読むことができると
周囲の大人は「すごい!」と褒めますが、
果たしてそうでしょうか。
そのお子さんが文字に対して
非常に強い興味関心を持っているのであれば
頷けるのですが、
そうでない場合
「この子は今までの時期にしか育たないことを
取りこぼしていないだろうか」
と私なら心配になってしまいます。
応用行動分析の有効性は、
私も身に染みて分かっているつもりです。
ただ、
療育を始める時期や内容については
私たち専門家が
正しく見定める必要があるなと思います。
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