みなさん、こんにちは。
発達に心配のあるお子さんの個別指導の教室を開いている現役教師の鈴木あづみです。
私はこれまで200以上の家族と出会いがありました。
学校ではネグレクトを含む虐待に関して職員たちへの指導はあります。
私たちには誰にでも通報義務がありますし、何より子供の命と人権を守るためには早期発見が重要です。
私が今まで出会ってきた家庭の中には「子どもが親を超えている」という家庭がいくつかありました。
どのようなことかというと、特に母親が子供の言葉を鵜呑みにし過ぎてしまって、子供の言いなりになっている状態です。
もちろん、命令的な感じではないので第3者から見れば「親子の中では良くある話」にしか感じないでしょう。
でも、これが日常になってしまっているのです。
ママさんとしては育児に熱心で子供の気持ちにできるだけ応えてあげたいという思いを大事にしているので、自分が子供にコントロールされてしまっているとはなかなか気づけないのです。
とても良い母だと思いますし、私なら到底真似できないくらいの愛情あふれる優しくて素晴らしいママさんたちばかりでした。
ただ、ママさんたちは「子供の言葉を聴く」ことと「子供の言葉に耳を傾ける」ことの違いが分からないのではないかと思います。
この違いさえ区別できれば、さらに素晴らしいママさんになれる可能性を大いに持ち合わせている方々ばかりでした。
例えばブラウスやネルシャツなど、前開きでボタンがついたタイプの服を3歳と12歳の2人の子どもが着ようとしています。
2人とも、なかなかスムーズに着られません。そこで2人はそれぞれ「ママが着させて!」と言いました。
さて、あなたなら3歳のお子さんと12歳のお子さんにどのような対応をしますか?
「耳を傾ける」場合は、3歳のお子さんには「一緒にやろうか」と言って実際に手を取ってサポートをします。12歳のお子さんには「手首のボタン、外してみたら?」と声掛けだけします。
「言葉を聴く」場合は、3歳のお子さんにも12歳のお子さんにも同じ対応を取ります。それは本当に言葉通り「ママが着させる」のです。
前者の場合は、子供のできる能力を引き出した育児法、後者は能力があるのにそれを出せないまま終わってしまうので自信を付ける機会をみすみす逃していることになります。
子供の自信を引き出すためにも、子供の「できる」を親が信頼して次の能力へつなげることが大切だと思います。
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