小学校で実際にあったことを
お話させていただきます。
6月末から半日だけ
中学年のお子さんのサポート役として
とある小学校で仕事をしています。
7月から気にかけていた
さち(仮名)さん。
担任の先生から
詳細を伺った訳ではないのですが、
「板書ができない」
ということは明らかでした。
そこで、
昨日は
さちさんのサポートを試みました。
私 ➡「見て書くのが苦手なの?」
さちさん➡「うん」
私 ➡「じゃあ、読んであげるから
書いてね」
そんな小さな会話をして、
サポートに入りました。
すると・・・
さちさんの困難が
もっともっと明らかになりました。
━━…━━…━━…━━…━━…
〇板書が難しい
〇教科書などの
手元の文字の書き写しも難しい
〇耳で聞いて記憶できるのは1文字
〇文字を思い興すまで時間がかかる
〇「は・へ・を」の使い分けの困難
〇音読が難しい
━━…━━…━━…━━…━━…
わずか1分間に
これだけの困難を
見つけられました。
サポートをはじめて
5分ほど経過した時に
さちさんが
「みんなに追いつく?」
と私に質問してきました。
察しが悪い私。
一瞬、何を言っているのか
分かりませんでした。
でも、次の瞬間、
「ノートに書くことが
みんなと同じようにできる?」
ということを
質問されているのだと
分かりました。
さちさん、
いつもいつも
ここで辛い思いを抱えているんだな
と思いました。
みんなと同じように学びたいのに
それが今のさちさんには
大変難しいこと。
だから、
それを一人でひっそりと
諦めていたこと。
さちさんの気持ちを察すると
とても切ない気持ちになりました。
===☆===☆===☆
今の特別支援教育では
さちさんのように
「勉強ができない」というだけの
お子さんへのサポートが
最も不足しています。
「それなら、担任の先生が
もっとサポートすれば?」
とお考えの方も
いらっしゃるでしょう。
確かにそうなのですが、
実は担任の先生たちは
限界を超えて働いています。
そのため、
なかなか思うように
サポートができてない
というのが現状でしょう。
担任の先生たちも
もどかしい気持ちで
いっぱいなのです。
実際に、さちさんの担任の先生は
とても熱心な素晴らしい先生です。
===☆===☆===☆
さちさんの
「みんなに追いつく?」
という一言。
氷の刃が
私の胸を突きさしたような
そんな痛みが
今でも残っています。
まだまだ
私ができることはあるなと
思いました。
辛い思いを抱えている
お子さんとママさんのために
邁進します。
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