発達障害の子育てには、パートナーが必要だと私は考えています。
どのようなパートナーかというと、主に3つのパートナーが挙げられます。
まず一人目は、あなたと一緒に子育てができるパートナーです。
この「パートナー」とは、パパさんでもおじいちゃんやおばあちゃんでもOKです。
できる限り、あなたとお子さんと一緒に生活をしている人が好ましいです。
二人目のパートナーは、気軽に雑談や相談ができる相手です。
「雑談」や「相談」といっても、育児以外のことを気兼ねなく話せるような、そんな人物です。
友人だったりママ友だったり、先輩ママさんだったり。
要するに、あなたの心を明るくして、子育てを忘れさせてくれるような、そんな存在です。
最後に、三人目のパートナーです。
それは、あなたがお子さんのことも発達障害などの障害のことも相談できる相手です。
病院の先生や、療育の専門家がそれにあたります。
よく、幼稚園の先生や保育園の先生をここに挙げる方もいらっしゃいます。
確かに担任の先生は大切な存在ですし、相談だってできる存在です。
でも、担任の先生とは1年限りのお付き合いだ、ということに着目してください。
あなたに必要なのは、できるだけ長い間、あなたとお子さんをサポートしてくださる場や人です。
ですので、長期的な視点で考えたサポーターを早めに見つけておいてください。
特に三人目は、“目利き”のようなことが必要で、あなたとお子さんにピッタリ合い、かつ、専門性の高い人物を探しておくことが大切になってきます。
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さて。
そのような専門性の高い人物であれば、お子さんの成長にとっては「オーダーメイド」ということがいかに大切なのかが理解できると思います。
どうしてかというと、発達障害のお子さんには、やはり一人ひとりに応じたサポートが必要だからです。
例えば、視力が低い場合は、メガネやコンタクトレンズなどで補います。
これは、見た目はみなさん同じですよね。
ところが、この「同じ」が実は全く異なります。
どういうことかというと、一人ひとり度数が異なるのです。
メガネなどの度数は、相手の目に見えるものではありません。
その上、他人と同じにしてしまうと、メガネが合わなくなってしまい、結果、サポートグッズの役割を失ってしまうのです。
このことと発達障害のお子さんへのサポートの考え方は似通っています。
私は、お子さん一人ひとりにスケジュールを教えます。
遠目から見れば、みんな一斉に同じことをしているように感じるでしょう。
でも、一人ひとりのスケジュールを考えると、ここに合わせたスケジュールを用意することが重要なのです。
幼稚園や保育園、学校では一斉活動の場がありますが、そこでもお子さんに合わせた、ということが何よりも重要になります。
ただ、あまりにもその時間とかけ離れたことをするのは違います。
この辺りの加減がなかなか難しとは思うので、専門家に相談してみましょう。
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ご家庭でしたら、なおさらお子さん「今」に合わせたサポートができるはずです。
そこには、学校のような、時間割や集団に帰属するための強力すぎるルールがないからです。
だからこそ、なのですが、保護者の方が上手に舵取りをする必要が求められてきます。
ここは、どんなママさんでも苦戦しているところなのでまた別の機会にお話しできればと思います。
どうか、お子さんの「今」にピッタリ合わせたサポートをオーダーメイドのおうち療育で叶えてみてください。


