発達障害の子育てには本当に療育が必要なのかを考えてみる

発達障害の子育てには本当に療育が必要なのかを考えてみる

発達障害の子育てをなさっている多くのママさんが「療育疲れ」を引き起こしている現状があります。

その理由の一つに、通所受給者証の利用上限が挙げられます。
各自治体での取り組みとして、そのお子さんに必要な療育を提供することが求められていますが、中には1ヶ月毎日療育機関に通うことができる状況にあるお子さんもいらっしゃいます。

365日療育に通い続けるとは、一体どういうことなのでしょうか。

これを学習塾や習い事などに置き換えてみると、まさに「療育熱心」だと誰もが思う数値ですよね。

数値だけ見れば「熱心」だけで済むかもしれませんが、特に幼児期のお子さんの場合は「療育に通う」ということ自体が大変だ、というお話をお伺いします。

 

小学生以上が利用する放課後等デイサービスは、送迎がある事業所さんも存在していますが、幼児期のお子さんの場合は、保護者の方が付き添うことが必須な事業所が多いですし、また、送迎をなさっている療育機関を私は耳にしたことがありません。

そうなると、保護者の方の負担はかなり大きくなってしまいます。

 

そのほか、いろいろなお話をお伺いすることがありますが、とにかく療育を利用すること自体の負担は相当なものだという印象が私にはあります。

ただ、幼児期に療育を利用なさっていたお子さんとそうでないお子さんとでは、いろいろな意味で違いを感じます。

その「違い」は私の感覚的なものですし、また、お子さん一人ひとり異なりますので、こうして文字に起こした言語化は非常に難しい、というのが私の現状です。

またいつか言語化できるようになったら、みなさんにお伝えできることでしょう。

 

それでは、ここから先は、今回のタイトルにもありますように「療育って本当に必要なのか」ということを一緒に考えていきましょう。

 

 

療育にどっぷり浸かっていると気付けないこと

実は、多くのママさんが「療育に通っていることが安心」になってしまっています。

たとえ家庭での子育てが大変だとしても、集団生活で成長していたり、大きな問題がなかったりすれば良しとしているご家庭が圧倒的に多いと思います。

家庭での生活は、お子さんが生まれてから今までに構築してきたっものですから、大きな変化がない限り、トラブルは起こりづらいもの。

トラブルが起こったとしても、親の立場からすれば「またか・・・」となってしまい、親だけが折れて子どもの要求(わがまま)を通してしまいがちでしょう。

私もですが、あなたもまた「穏やかな子育て」をなさりたいですよね。

 

ただ、ここであなたに気づいて欲しいことがあります。

それは何かというと、療育機関や幼稚園や保育園などではできるのに、家庭ではお子さんができない、またはやろうとしない行動はありませんか?

もし、そういう行動があるとしたら、あなたがあなたの子育ての中で、まだお子さんに教えていないことだと思ってください。

お子さんは「家ではママがやってくれる」という考え方ではなく、「家ではママの仕事だから、ママがすべき」という強くて頑なな思考があるのです。

そういう思考だからこそ、お子さんは家庭では「できない」「やらない」になってしまっているのです。

 

療育で教えてもらって身についたことを、家庭で般化させるのは保護者であるあなたの役割です。

療育にどっぷり浸かっていると、このことをすっかり忘れてしまって「療育ではできるんです!」と保育園や幼稚園、それから学校に訴えかけるだけになってしまいます。

だからこそ、おうち療育でしっかりとお子さんに教えて般化させることが重要なのです。

 

療育が合っていないと親子共倒れになってしまう

お子さんにとって合わない療育機関を利用し続けてしまうと、結果、親子共々辛い思いをなさることになります。

このことは、あなたの「先輩ママ」さんの「失敗談」から学べますので、シェアいたしますね。

「療育に通っていれば安心」という、今となって考えれば、不安定な安心に私はすがっていました。

だからこそ、療育の日は、とにかく子どもを連れていかなければ、という目標になってしっまいました。

本当の目標は療育に通わせることではない、ということに当時は気づいていなかったのです。

本来であれば、「子どもの健やかな発達のために」という思いで利用を決めた療育機関が、いつの間にか違う目標に分かっていた、ということはあるあるですよね。

でも、この「あるある」に流されてしまっては、あなたもあなたのお子さんも療育に通うことがどんどん苦痛になってくはずです。

 

療育に通っているのはどうしてなのか、そしてその理由を解決方向へ導いてもらえそうな療育機関なのかなどについて、きちんと立ち止まって考えてみてください。

もし、あなたが家庭内の困り事があったとしたら、「通う療育」だけではなく「おうち療育」についても見直してください。

おうち療育は、あなたの子育てそのものですから。

 

療育に必要性を感じなくなったら「卒業」してもOK

一度、療育に通ってしまうと、就学を迎えるまで利用し続けなければいけない、という脅迫感のようなものが付きまとうかもしれません。

また、「療育を辞めることが不安だ」という感じるママさんもいらっしゃるかもしれませんね。

もし、そういう建設的ではなく後ろ向きの思考で療育を利用なさっているのでしたら、お子さんの成長のためにも、そしてあなた自身のためにも、療育に通うことはスパッと辞めて良いと思います。

通う療育を辞めてもおうち療育は続いていきます。

先ほど申し上げたように、おうち療育は、あなたの子育ての中でするものだからです。

あなたが安心しておうち療育を続けることができるようになったら、通う療育は卒業しましょう。

療育に通っていた時間を他の時間に充てることで、お子さんとあなたの人生がより豊かなものになりますよ。

 

 

今日も最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。