発達障害はスペクトラム。本人にぴったり合ったサポートが大事な理由。

発達障害の定義に含まれる「自閉症」は、今では「自閉症スペクトラム」という名称が使われています。

この「スペクトラム」ですが「連続体」という意味でして、障害があるかどうかの境目がはっきりとしていません。

 

みんママ

「境目がはっきりしていない」ってどういうこと??

あづみ

発達障害の特性を誰もがもっている、ということなんです。

みんママ

え?それじゃあ、みんな「発達障害」があるってこと???

あづみ

「障害」と定義するには、その人が発達障害の特性の程度がどれだけ色濃くもっているのか、というところで診断がなされます。

みんママ

あぁ、そういうことなのかぁ。

だから、うちの子をみていると「私でもこういうこと、あるなぁ」って思いあたることがあるのね♪

発達障害の原因は、未だはっきりしません。

「脳の機能障害」だ、ということは分かっているのですが、それ以上のことが分かっていないのです。

だからこそ、効果のある医学的アプローチがなかなか見つかっていないので、医師たちも手探りであるし、お子さん一人ひとりに合わせたサポートが重要なのです。

 

今回の記事では、この「一人ひとりに合わせたサポート」について、詳しくお話ししていきます。

療育の意味

あなたは、療育機関を利用なさっていらっしゃいますか?

それとも、今現在、療育について悩まれていらっしゃいますか?

いずれにせよ、私個人の意見としましては、療育機関、できれば公的な療育機関を活用なさると良いと思っています。

もちろん、民間の療育機関でも良いのですが、今後を見据えた時に、公的機関を利用することは、あなたのお子さんの情報が、行政機関に残ることに繋がるからです。

民間の療育機関で「児童発達支援事業」を実施している場所もまた、行政とのつながりはありますが、公的機関ほどではない、というのが現状です。

 

 

さて。

以前、ある教育委員会の職員の方とお話をする機会がありました。

その方は、「小学校に入学してから、集団生活で困ることがないように療育をする」とおっしゃっていました。

この発言には少々、いや、かなり驚いてしまい、私の驚嘆の感情を表に出さないよう、ただただ努力していたことを思い出しますw

この考えからすると、療育は、小学校に入学するために、いかに定型発達の子どもの成長に近づけるのか、ということに対しての訓練のように聞こえてしまいますよね。

そして、その考え方をなさっている大人は案外多いな、と思います。

 

療育は、発達障害のお子さんを、いわゆる「普通」にするための手段ではありません

お子さん一人ひとりの発達ニーズに合わせたサポートをし、お子さんの人生を豊かにするためにあるのです。

少なくとも、私はそう考えています。

 

ママさんをはじめとして、お子さんの周囲の大人が、我が子を「普通」にしたいと願うお気持ちは、私も分からなくはありません。

でも、あなたが思い描く「普通」は、本当にあなたの子育てを生涯にわたって幸せなものに導いてくれるのか、というのは誰も保証できないことなのです。

スペクトラムだからこそ

発達障害の特性は、誰もが備えているものだ、というお話をさせていただきましたよね。

特性の程度の濃淡で「障害」に該当するのかどうかを医師たちが決め、そして「診断」として本人や保護者の方などにお伝えしているのです。

 

「誰もが備えている特性」「特性の程度の濃淡」という言葉から分かるように、一人ひとりにぴったり合うサポートは、実は発達障害があってもなくても必要なことなのではないかと思っています。

 

日本の学校教育の“ウリ”の一つが、今も昔も変わらない「一斉指導」というスタイルです。

あなたもこの一斉指導スタイルでしか、学校教育を受けたことがないかもしれませんね。

だからこそ、私たちは優先順位を誤ってしまうのです。

本来、私たちは自分を最も大切にすべきなのですが、私たちが住む日本では「みんなに◯◯だから・・・」という理由で、自分自身を疎かにせざるを得ない状況をたくさん、たくさん学び積み重ねてしまっています。

その結果、私たちは自分よりも、周囲の人の気持ちや考えを推し測りながら、自分の思考を奥に引っ込めてしまうのです。

 

その引っ込めた思考こそ、今のあなたの子育てには必要なのです。

そして、そこに社会性を加えつつ、あなたの思考と社会的ルールの比率を51:49にしてみてください。

そうすれば、あなたはあなた自身はもちろんのこと、お子さんに対しても、そう社会を意識せずにお子さんの思考を優先させながら、社会性を保った過ごし方ができるようになりますよ♪

そのことこそ、本来の意味での「一人ひとりにぴったり合ったサポート」につながるのです。

発達障害の育児にも

ここまでお話をしてきて、発達障害やグレーゾーンだけではなく、定型発達のお子さんにも、そのお子さんにぴったり合わせた個別サポートが重要だ、ということが明らかになりましたよね。

 

特に、発達障害などの見えない障害をかかえるお子さんたちは、障害名は関係なく、一人ひとりに合わせたサポートをすることで、お子さんの「できる」が見事に増えていくのです。

 

子どもたちを育てている最も身近な人はママさんたちです。

子どもたちには個別サポートが大切だというお話をしてきましたが、実は、ママさんにも個別サポートが必要だと個人的には思います。

どうしてかというと、子どもは一人ひとりサポート内容が異なりますし、また、ママさんたちだってそれぞれが違う人間ですよね?

ですから、ママさんたち一人ひとりが抱いている悩みの内容や程度の重さ、そしてその悩みを解決できる力(問題解決能力)の高さなどなど、全てにおいて異なるからです。

 

この「異なる」ことこそ大切ですし、私のようなサポートする側は、その「異なる」ことを尊重すべきだと思っております。

 

もし、あなたが思い悩んでいて、思うように行動できなくなっていたとしたら、すぐにどなたかに相談なさってください。

公的機関では門前払いされてしまったとしても、今はネット検索をすれば、公的サービスでは得られないサービスに出会うことができます。

 

もし、子育てを見直してみたい、と思われるのであれば、私が発行している「7日間無料メール講座」があなたのお役に立つかもしれません。

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もしよろしければ、ご活用なさってくださいね♪

 

 

今日は以上です。

最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。