家庭学習。
あなたは小学生の時、どのような家庭学習をなさっていましたか?
私は、宿題と少しの学習用ドリルくらいで済ませていた記憶があります。
ただ、宿題は担任の先生が丸つけをしてくださっていました。
それじぁ今は?というと、保護者の方が丸つけをすることが当たり前になっています。
どうして学校は、保護者の方に丸つけをお願いするのか、というと「家庭でもお子さんの学習状況をみて欲しいから」ということなのです。
「学習状況をみてほしい」というのは、裏を返せば「家庭でも学習して欲しい」ということです。
学校の先生は、子どもの学習が芳しくない時、発達の心配もするのですが、家庭のことも気にかけています。
そうなんです。
発達の心配だけを学校はしているわけではないのです。
このことは、もう少し詳しくお話ししたいので、また別の機会にお話しさせていただきますね。
さて。
これからタイトルに沿ってお話をさせていただきますね。
宿題を重視している学校教育
宿題を重視している、というよりも宿題に頼らざるを得ない、と申し上げた方が正しいと私は思っています。
平成30年度から施行された小学校学習指導要領では、授業時間数が増えたり、道徳、それから高学年の英語学習が「教科」として位置付けられたりと、大変大きな変革を遂げたのです。
そして、現在の学校教育の目玉とも言えるICT教育。
学校教育にとって、こんなにも新しい物事が一気に始まったのですから、学校自体が落ち着かない状況です。
それに何より、通常の学級に在籍しているのであれば、あなたのお子さんも学習用にタブレット端末やパソコンなどを活用した学習ができることが求められる時代になった、ということなのです。
お子さんが端末を使いきれていない場合、やはり家庭での練習や習得が必要だ、ということなのです。
タブレット端末に限らず、本来通りの宿題もまた家庭頼みです。
そして、その宿題こそ、お子さんの学習定着には欠かせないのです。
実は海外では宿題の有効性を疑問視しています。
でも、それは「海外」でのこと。日本は?というと私はそれは違うなと思うのです。
個人と個人を比べるのは良くないのですが、宿題をしているお子さんとしていないお子さんとでは、学習の定着が明らかに違うのです。
これは、毎日続けているかどうか、というところがポイントです。
つまり、あなたのお子さんもまた毎日宿題をすることで、学習の定着を最大限に行えます。
学校では定着学習をしないの?
小学校の授業でも、中学校の授業でも、教員は工夫して定着学習の時間を設けています。
ただ、学習量の多さや、学校行事などでその時間の確保がどんどん難しくなっている、というのが現状です。
例えば、小学校の授業は45分間ですが、その45分間の全てを学習に使えるか、というとそうではないのが学校教育です。
中休みに子どもたちの間に何かトラブルが起きた時には、3時間目の授業時間が始まっても、その指導に充てる必要があるからです。
その他、手紙を配布する時間、アンケート調査をする時間など、様々な要因があり、45分全てを学習に、ということ自体が難しいのです。
さらに、放課後の時間に行っている「居残り勉強(私が子どもの頃は「のこ勉」と言っていました)の時間も十分に確保できない現状があります。
教員の会議の時間の確保も実は難しくなっていますから、子どもたちが下校した後に勉強を見る時間も十分に確保できないのです。
それから、子どもたちの習い事や家庭の予定なども考慮する必要があります。
昔であれば、こういうことは保護者からの申し立てはありませんでしたが、今の時代はそうではないのです。
以上のような理由から、教員がどんなに努力しても、定着学習まで十分に確保できていないのが現状です。
だからこそ、家庭での宿題が定着学習には必要なのです。
宿題をしないとどうなるのか
学習の定着が図れるお子さんや、その分野に長けているお子さんであれば、学習への心配はないと思います。
しかしながら、もっと根本的なことを考えてみてください。
宿題は、主に担任の教員から出されるものです。
つまり、宿題は、担任との決め事なのです。
「決め事」つまりクラスのルールのであり、学校生活上のルールなのですから、宿題をしないということはルール違反になってしまいます。
実は、私は我が子にこう教えています。
ただ、学力に心配があり、宿題に何時間もかけざるをえないお子さんの場合、宿題ができなくても致し方ありません。
そういう時には、必ず担任の教員に相談をなさってください。
そうすれば、宿題を減らすなど、担任の教員とお子さんとの間で、お子さんにぴったりなルールができあがるからです。
家庭学習ができるようになるために
ここまでお話をしてきたように、学校での定着学習は困難であるし、宿題は最低限の定着学習だ、ということもご理解いただけたと思います。
お子さんは、学校での学習の定着が難しい場合、家庭学習ので定着が必要になりますが、何にせよ、「お子さんが保護者から学んで良い」ということを納得していないと、お子さんはあなたから教わろうとは思えません。
あなたが教えたとしても、親子喧嘩になって終わってしまうかもしれません。
そもそも、あなたのメンタルやマインドが整っていないと、我が子に教えるということ自体が相当困難なのですから・・・。
ここで、あなたの日頃の子育てを振り返ってみてください。
お子さんはあなたに教わろうとしていますか?
「どうやるの?」と訊かれた時、あなたが一人でパッパと手を出しすぎて、お子さんの出番を奪っている、ということなんてありませんか?
もし、そうだとしたら、あなたはお子さんに教えたつもりでも、お子さんはあなたから学んだのではなく、「ママに預ければやってくれる」ということを学んでいます。
このような些細なことは、知らないうちに積み重なってしまうものです。
その誤った積み重ね、もうやめにしてくださいね。
あなたも、あなたの子育てにおうち療育を取り入れることで、誤った積み重ねを防ぐことができます。
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今日も最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。