「第4の発達障害(発達性トラウマ障害)」と「発達障害」の区別

 

あなたは「第4の発達障害」という言葉を聞いたことがありますか?

「第4の」という言葉を見ると「第1は?」や「第2は?」などと、気になってしまいますが、私の知る限りでは、そこは特に議論があるわけではありません。

強いてお話しするのであれば、「第3」まで、つまり一般的な発達障害は、先天性の発達障害だ、ということになるでしょう。

 

これまでのわずかな時間にも、勘の良いあなたであれば「第4の発達障害」がどのようなものであるのか、容易に想像がつくかもしれませんね。

 

みんママ

一般的な「発達障害」が先天的なら、「第4の発達障害」は・・・

一般的な発達障害は、先天的なものです。
これを踏まえて考えると「第4の発達障害」は、後天的な発達障害だということなのです。

しかしながら、ここで一つの疑問があなたの中に湧いてくることでしょう。

みんママ

確か、発達障害って「先天性の脳の機能障害」だったような気がする・・・。

それなのに「後天的」って、どういうことなんだろう。

あづみ

第4の発達障害のことを「つくられた発達障害」と表現する人もいらっしゃるんですよ♪

 

第4の発達障害は「つくられた発達障害」と言われています。

「つくられた」という場合、意図的なニュアンスがあるように感じてしまう方もいらっしゃいますが、そうではありません。

お子さんが発達をしていく過程で、発達障害のような特性を持ち合わせてしまった、と考えてください。

 

こういうふうに書くと、すぐに「けしからん!」と考える大人がいるかもしれません。

でも、今更そこを問いただしたとしても、子どもたちの現状は何も変わらないと私は思っています。

先天的な発達障害のお子さんも、そうでない発達に心配を抱えるお子さんも、この社会で生きていくためには、大人のサポートが必要だ、ということは変わりがありません。

そして、サポートだけではなく、「教え育てる」ことも大切な営みであると私は思っています。

 

 

さて。

今回の記事の内容は、あなたにとっては少々衝撃的な内容かもしれません。

しかし、いつもの記事と同じように、私の経験を統合してのお話をさせていただきますので、実際にあるお話です。

 

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第4の発達障害についてもう少し詳しく!

 

「第4の発達障害」とは、貧困や虐待、ネグレクトなど、子どもの発育環境が影響して、発達障害の特性に似た特性が見られる障害(と言って良いのか私は迷いがあります)です。

そのことについて、杉山登志郎先生が研究なさったご経験をまとめた書籍があります。

 

「第4の発達障害」は、「発達性トラウマ障害」と呼ばれるのが今は一般的なようです。

幼少期の育ちの環境が原因になり、お子さんの発達に何かしらの影響が及び、発達障害に似ている特性が見られたり、愛着障害のような症状があったりするそうです。

 

 

「発達性トラウマ障害」と「発達障害」の区別

 

冒頭部分でもお伝えした通り、発達性トラウマ障害と発達障害の違いは、先天性かそうでないか、ということです。

 

もともと発達障害の診断は、日本では専門医が下すことになっていますから、私はできません。

しかしながら、私のように「経験」を積んでいくと、なんとなく自分の中で「区別」ができるようになっています。

これは経験や私の「勘」でしかありませんので、正しい診断は専門医に委ねますが、そういう私だからこそ、分かることはあります。

 

それは何かというと「障害があるとかないとか、そういうことは関係がない」ということです。

お子さんの発達に私自身と保護者の方が心配を感じたのであれば、私はお子さんの「できる」を増やしたいなと純粋に思うからです。

 

 

 

 

発達障害の診断について思うこと。

 

ここからは、私から医療機関へのお願いです。

もちろん、保護者のお立場の方も是非お読みいただければ嬉しいです。

 

発達障害の原因は「脳の機能障害」ということだけが分かっています。

つまり、その曖昧さから「発達障害」を決定づける検査がありません。

ですから、正しく診断ができる医師もごくわずか、という現状があります。

 

医師の診断を聞いて、腑に落ちないという保護者の方や療育関係者、それから学校教育関係者もいらっしゃることだと思いますが、理由はそういうところにあります。

もし、保護者のお立場の方で、一度の診断に疑問を感じることがあれば、セカンドオピニオンをオススメいたします。

ここから先は、発達障害の診断をなさっている医師の皆さんにお願いしたいことです。

発達障害の診断自体、難しいことは私も分かっているつもりです。

しかしながら、どういう訳か、自閉症スペクトラムの特性を持ち合わせていないお子さんが「自閉症スペクトラム」と診断された、というケースに私は何例も出会っています。

もちろん、自閉症スペクトラムに限らず、他の発達障害などでも同じような事例に出会ったことがあります。

 

そういう場合、保護者の方のお話を重視なさって、その結果の診断、という事態になっているような気がするのです。

もし、そうだとしたら、そのお子さんは先天性の発達障害ではなく、後天性、つまり「つくられた発達障害」ということになると私は思うのです。

 

今の時代、保護者だけの努力では子育てが難しいご家庭も多くなってきている気がします。(おそらく、少数派だとは思いますが、由々しき事態であることは確かです)

だからこそ、お願いしたいのは、お子さんの現状を見た上で診断していただきたいのです。

信じられないお話かもしれませんが、子どもの診察をせずに、保護者の方の話だけで「発達障害」と診断なさる医師もいらっしゃるようですので・・・。

 

 

この記事の続きを書きたいのですが、また別の機会に書くことにしますね。

 

今日も最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。