発達障害の「みえない」3つの障害とは?

発達障害は「見えない障害」と表現されることがあります。

今回、その「見えない」ではなくて、発達障害のお子さんがこの3つの「みえない」を抱えているからこそ、生きること自体に苦悩があったり、他人に誤解されやすかったりしてしまいます。

お子さんが幼い頃は、それを自分で気づくことができないから、ママさんやパパさんは、いつもヒヤヒヤしてしまいます。

気づけば、大人だけが振り回されている、なんてことはザラですよね^^;

でも、お子さんが大人に近づくに従って、その「みえない」困難に気づくようになってきます。

お子さんが「みえない」困難に気づいた時、誰かに相談できれば良いのかも知れませんが、そうでない場合が多いと私は思います。

だからこそ、「みえない」困難に対して、成長したお子さんがある程度自分で対処することができるよう、今からおうち療育で備えておきたいものですよね。

 

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それでは、本題に進みましょう。

 

見えないものが「みえない」障害

昔々「KY」という言葉が世間を騒がせていましたよね。「空気が読めない」という意味ですよね。

周りの雰囲気を読み取ることができなくて、相手に白い目で見られることもしばしば。

場合によってはからかいの対象になってしまいますが、そもそも「からかわれている」という状態がどのような状態なのか、キャッチすることが非常に難しいのです。

 

さらに、「みえない」物事に対しての勘違いも起こしやすいことも事実です。

「みえない」からこそ、物事を大袈裟に感じてしまうことがあります。

特に、私たち人間は機器的状況を回避する能力が強い本能として備わっています。それは、私たち人間が「動物」として命を守るための大切な本能です。

そのため、お子さんは、自分が不利益を被った際、周囲の人々が大袈裟だと感じてしまうほど怖がったり怒ったりしてしまうのです。

 

 

先々のことが「みえない」障害

「見通しを持つことが難しい」ということがここでお話しすることです。

 

あづみ

ママさんたちのお悩みの一つである「切り替えができない」「予定の変更が難しい」というのも、実はこの「見通しを持つことが難しい」ことが根本原因なのです。

みんママ

えぇ!!
それじゃあ、予定変更の困難って、一生付きまとうものなの?!

あづみ

「予定が変わっても大丈夫!」ということを、お子さんができるだけ幼いうちから教え続けていくことで、急な予定変更にも応じることができるようになりますよ。

予定が決まっていたり、見通しを立てることができていると、お子さんも、そして私たちも安心しますよね。

その「安心感」が一気に吹き飛んでしまうのが予定変更なのです。

予定が立っていると、未来のことが予測できますよね。
でも、そうでない場合、これまでの予測がバリンと瞬時に砕かれてしまいます。それは同時にお子さんが抱いていた安心感をも一気に叩き割ってしまうような、そんな状況なのです。

これでは、お子さんは大きな不安しか残りませんよね。

 

お子さんの不安を極力取り除くためには、毎日の子育ての中で見通しを持つことを練習していくことが大切です。

お子さんの練習、といよりは、大人であるあなた自身の練習が必要だ、ということですよ(^^)

 

 

目で見たものしか「みえない」障害

発達障害のお子さんは、目で見た(「見えた」ではなく)ものであれば、強烈に記憶できている可能性が高いもの。

視野に入っていたとしても、お子さんが意識していないとお子さんがキャッチする「情報」としての役割を担いません。これは聴覚からの情報も同様です。

 

ところで、発達障害のお子さんは「目で見ることが得意」と言われています。

確かにそれに該当するお子さんもいらっしゃいますので、ここではそのことについてお話ししていきますね。

もし、あなたのお子さんが、聞く方が得意な場合、聴覚に置き換えて考えてみるのも良いと思いますよ。

 

発達障害のお子さんは、一つのことに集中することがとても得意です。そのことを漢字3字で「過集中」と呼んでいます。

ただ、過集中は良い面だけではなく、そうではない面も兼ね備えているもの。

「過集中」とは、集中の度合いが強すぎることですから、集中を要さない情報に対して、驚くほど無頓着になってしまうこともありますよね。

では、そんな視覚過集中の状態をイラストにしました。

見えるところは気づける。目が届かないところは非常に気づきづらい。

小学校の先生の中には「先生は、後ろにも目があるんだ」とおっしゃる先生もいますが、発達障害のお子さんは、この「後ろにも目がある」ということが、どのようなことなのか分からないのです。これは一章でも説明しましたよね。

そもそも、後頭部に本物の目がある先生を見たことってないですよね。だからこそ、発達障害のお子さんは「目なんてないじゃん!」と考え、油断してしまいますw

もし、あなたが「先生は、後ろにも目があるんだ」と聞いたら、たとえ先生の目が後ろになくても、姿勢を良くしたり、これまでの態度を改めたりしますよね。

 

では、次のイラストです。

浮き足立っている人を快く思っていな人が近くにいても気づかない

発達障害のお子さんは、自分の目が届かないところで他人に何をされているのか気づかないことが多いのです。

もし、気が付いたとしても、多くの場合、誤解してしまう可能性もありますから、このイラストのようなことが起きると、あなたや担任の先生など、周囲の大人の助けがどうしても必要になってきます。

 

では、次のイラストです。

直接的なことであれば気づけます。ただ、誤解もあるので話をよく聞いてみてください。
視覚以外の五感でキャッチできたら気づくことができる。「キャッチできたら」が大事!

このように、いわゆる「予感」的なものをトレーニングすることは、とても難しいことですし、また、いつもいつも気を張り詰めて、周囲に気を払うことは、ストレスしかない状況になってしまいますよね。

そういう時に役立つのが「環境整備」だと思います。

 

この「環境整備」もまずは大人がしていくことが重要です。

周りの大人の姿を見ても、子どもって学ぶことができますからね♪

環境整備もまた、日頃のあなたの子育てに取り入れてみてくださいね♪

 

今日も最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。