発達障害と知的障害の違いは?

発達障害と知的障害の区別は、発達障害や知的障害という言葉と関わりが浅い人ほど難しいのではないかと思います。

少し前までは、専門家の中にも発達障害と知的障害の区別をあまりご存じでない方もいらっしゃったそうですし、また、発達障害の場合は、知的障害のような明確な診断基準がないため、専門家でさえも診断が難しい現状が続いています。

 

みんママ

よく見かけるのが「知的障害を伴う発達障害」っていう言葉。
ということは、知的障害と発達障害って違うってこと?!

あづみ

そうなんです!みんママさん、よくお気づきです!
発達障害と知的障害って別の障害なんです。
つまり、「知的障害を伴う発達障害」とは、重複障害、ということになります。

みんママ

ちょ、重複障害!?

何だかさらに子育てが大変になっちゃう予感💧

あづみ

「重複」っていう言葉は、確かに重々しいですよね💧
ヘレン・ケラーだって「三重苦」と言われてますから、障害が複数あることは大変かもしれません。

でも、それは、お子さんが抱えている障害名に注目しているから「大変」だって思ってしまうのです。

あなたが向き合うべきなのは、障害ではなくて、お子さんをどう育てていくか、というあなた自身の子育てです♪

そこを思い出してくださいね(^^)

みんママ

そうですよね♡

大事なことを忘れるところでした。

障害名も大切ですが、私自身の子育ての方がもっともっと大切。

自分の子育てを大切にしたいから、障害についても知っておきたいなって思えました。

あづみ

それを分かっていただき、ありがとうございます😊

それでは、「発達障害」と「知的障害」の違いについて確認していきましょう。

日本で定められている3つの障害区分

日本の法律で定められている障害区分

は、以下の3つです。

そして、主な障害(主障害)により、取得できる障害者手帳の種類が決まってきます。

また、それぞれの障害は先天的な障害はもちろん、不慮の事故などで、後天的に何かしらの障害を負った場合も該当します。

障害があり、それが原因で生活上の困難があると国や地方公共団体に認められ、かつ、本人や家族が望む場合、福祉的なサポートを受けることができます。

身体障害

いわゆる外見から「この人は、今の社会で生きていく際、障害になることがありそうだ」と第三者にも目で見て気づける障害です。

脳性麻痺、視覚障害、ダウン症、聴覚障害などが挙げられます。

詳しいことは、こちらのサイトが参考になると思います。(LITALICOさんのサイトです)

知的障害

一般的な定義としては、概ね18歳まで(つまり体の発達期)に現れる知的機能の障害であり、そのことが原因で日常生活を送る上で、何かしらの支障が出てしまっている状況を指し示します。

知的障害の基準は、知能検査(新版K式、WISC、田中ビネーなど)において、知能指数が70までである、というものです。

詳しくは、こちらのサイトが参考になると思います(厚生労働省のサイトです)

精神障害

統合失調症や気分障害、ストレス関連障害など、精神疾患があり、かつ、その精神疾患が原因となり、日常生活を送る上で支障をきたしてしまう状態を指し示します。

上のような説明では、なかなか理解し難いと思いますが、平成17年(2005年)に公付された障害者自立支援法により、「精神障害」に発達障害も含まれるようになりました。

発達障害を精神障害に含めることについて、さまざまな意見が交換されましたし、また、含めることに違和感を覚える方々が、たくさんの議論を重ねてくださっていましたことは紛れもない事実です。

発達障害とは?

先にもお伝えしたように、日本では「精神障害」の中に含まれている「発達障害」。
実は、特定の障害名ではなく、その中に複数の種類が含まれています。

発達障害に含まれる主な障害は、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥多動障害(ADHD)、学習障害(LD)の3つです。(その他にも発達障害に含まれる障害は複数ございます)

発達障害に含まれる障害に共通していることは、障害が引き起こされている原因が「先天的な脳の機能障害」だということです。より詳しいことは、現段階ではどの障害もはっきりしていないのです。

はっきりとした原因がないため、医療的なアプローチだけでの改善は難しい現状がありますし、だからこそ、医療を必要としない改善法もある、というわけです。

 

いずれにせよ、一言で「発達障害」と言っても、そのサポート方法は、人によって全く異なる、ということを私たちは知っておくことが重要です。

ここでは「改善」という言葉を選んで使っていますが、私自身は「改善」とはあまり思っておりません。本来の意味の使役的な「改善」ではなく、ご本人が「より生きやすくなる」という意味での自発的な「生きやすさの改善」という意味です。

まとめ

以上のように見ていけば、発達障害と知的障害は全く別のものであることが分かりますよね。

みんママ

なるほど!

発達障害と知的障害とでは「障害区分」が違っているのね。

そうなんです。

それに、見えない障害も見える障害も、「一つだけ」という人はなかなかいらっしゃいません。

ですから、障害名ではなくて、あなた自身の子育てをどうしたいのかを頭に入れながら、お子さんにぴったり合うサポートをなさってくださいね。

今日は以上になります。

 

最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。