マズローの欲求5段階説から発達障害のお子さんの子育てを考えてみる

あなたは「マズローの欲求5段解説」をご存知でしょうか?

私は、というと、起業塾に通っていた時に初めて耳にしました。

マズローは「人間心理学の生みの親」と言われている心理学者です。

彼は人間の中にある5つの欲求についてピラミッド上の図で表現しています。

 

上の図の下の方の欲求から満たしていくことで、次のステップに進む、ということを表しています。

今回の記事では、このマズローの欲求5段階説に基づいて、10分間おうち療育®️を考えていきます。

 

 

10分間おうち療育については、7日間無料メール講座でお話ししています。

あなたも「もっと楽しく子育てがしたい!」と思っているのであれば、是非お役立てくださいね。

第1段階 生理的欲求と発達障害の子育て

「生理的欲求」とは、私たちが生きていくために必要な動作や物事を表します。
簡単に言えば「衣食住」をどれだけ満たしているのか、ということです。

ここが満たされることで、お子さんの成長は次の第2段階に進む、というわけです。

この「衣食住」にまつわることといえば、以下の通りです。

・衣類の着脱
・靴の着脱
・排泄と排泄時の処理
・箸などを使って食べる
・歯を磨く
・入浴する      など

以上について、大人がこれらを満たすことは簡単なことだと思いますが、お子さんはいずれ大人になってゆくものです。

生理的欲求、つまり日常生活を送る上で必要になる動作をお子さん一人でできるようにする、ということが子育てをする上で重要になってきますよね。

ただ、発達に心配のあるお子さんの場合、一つひとつの行動を丁寧に教えていく必要がありますし、また、教え方にもコツが必要です。

お子さんの学びスタイルに合わせるからこそ、お子さんが学びやすくなり、そして身につけるスピードも最速になる、ということにまずは気づいてくださいね。

 

 

第2段階 安全欲求と発達障害の子育て

「安全欲求」とは、私たちが生きていく上で安心感を持って生活できる、ということが保証される状況を指し示します。

命の安全だと考えると、あなたもいろいろと思い浮かんでくるのではないでしょうか。

また、このことは、お子さんの発達に心配があってもなくてもお子さんが安心して成長するために必要なことですし、また、お子さんが大人になるまでに自己防衛の能力を養う必要もあります。

以下のようなことへの安全がお子さんたちには欠かせないことだと私は考えています。

・虐待がない環境で育つ
・ネグレクトがない環境で育つ
・大人から身辺自立を教わる環境がある
・大人から日常生活動作を教わる環境がある
・アタッチメント(愛着)が十分に形成されている
・十分な性教育がなされる環境がある(園や学校だけでは足りなさすぎます)   など

第1段階もそうでしたが、大人が教える環境が整っていることが大前提です。
また、愛着形成も重要です。

 

発達に心配のあるお子さんの場合、大人の愛情をキャッチすること自体が苦手だったり、キャッチの仕方が分からなかったりと、大人がかけている愛情とお子さんがキャッチしている愛情にズレや差ができてしまうこともあります。

 

 

第3段階 社会的欲求と発達障害の子育て

「社会的欲求」とは、家族や友だち、それから学校のクラスなど、お子さんが所属している集団への帰属や愛情を求める欲求です。

私たちが良く使う「つながり」「居場所」という言葉で収めている欲求ですよね。

あなたも耳にすることがある「教室を飛び出してしまう子」には、この社会的欲求が満たされていない場合もあります。幼児のお子さん、というよりは、小学生以上のお子さんの場合は、これに当てはまることが多いと私は思っています。

ですから、お子さんの発達にとって「安心できる居場所」は、とても大切なことなのです。

発達に心配のあるお子さんの場合、「一人で遊ぶのが好き」と思われがちですが、実はそうではありません。

私たちと同じで、みんなで楽しむ時間も大切な時間なのです。

ただ単に一人で遊ぶ時間の方を多く持ちたいから、ひとり遊びに集中しているのだ、という考えをなさってください。

お子さんの遊びにひょいっと入ってみると、それが十分わかると思いますよ。

・居心地が良い場所がある
・安心できる人たちに囲まれた生活を送る
・自分らしく振る舞える場がある       など

発達に心配のあるお子さんの場合、このような「集団」を自分で見つけ出していく、ということが苦手です。

そのため、幼いうちから「集団に入る」ということを学んでいくと良いでしょう。

また、幼いからこそできることは、この「集団」を増やすことと、生涯に渡って利用できそうな社会資源を見つけ出すことです。

保護者の方の行動力が試されると思いますが、何か一つでも見つけられるとあなたもお子さんも安心できることでしょう。

 

ちなみに、私が手がけている発達に心配のあるお子さんとママさんのための「居場所(ただいるだけで良い)」は「ラボスペース」と言います。オンライン上にある「居場所」です。

感覚で言えば「あつ森」のような場です。

詳細は、以下のページより⇩

第4段階 承認欲求と発達障害の子育て

「承認欲求」というと、何だか「みてみて!」感をたっぷり感じてしまいますよね。そのため、ネガティブな感情が湧き上がってきた方もいらっしゃることでしょう。

「承認欲求」とは、まさに相手に認めてもらいたい、という欲求です。
「相手」とは具体的に誰なのか、というと、以下の通りです。

・自分の親
・自分の親と同等の人物
・保育園・幼稚園など日常的に所属する集団のリーダー的存在
・所属する集団の仲間
・友だち      など

第1段階と第2段階は、生きていくためには必須の欲求でしたが、第3段階と第4段階は、心の安定のために必要な欲求です。

心、つまり心身ともに健やかでいることが、子どもの発達や成長に欠かせない要素である、ということを心理学の観点からも理解できますよね。

 

また、この第4段階の「承認欲求」は、お子さんの自己肯定感・自己有用感につながります。

我が子の「みてみて!」はついうっかり流しがちになる時もありますが、応じられた時にこの「承認欲求」のことを思い出してみてくださいね。

 

 

第5段階 自己実現欲求と発達障害の子育て

第1段階から第4段階の全ての欲求が満たされてこそ、この「自己実現欲求」を満たすことはできないと考えられています。

 

第1段階から第4段階は「欠乏欲求」といって、「足りないから満たしたい」という欲求です。

一方、第5段階の自己実現欲求は「自分をより成長させたい」という思いがエネルギーになっています。

 

もし、あなたがあなたのお子さんに「成長してほしい」と望むのであれば、この第5段階の自己実現欲求をお子さんが持つことができるよう、第1段階から第4段階までの欲求を満たすことが必要なのです。

マズローの欲求5段階説と10分間おうち療育

ここまで、マズローの欲求5段解説をおうち療育の視点からお話ししてきました。

この章では、10分間おうち療育®️をあなたの育児に取り入れることで、どのようなことが現実になっていくのかを、これまで私がサポートさせていただいたお客様たちの体験・経験に基づいてご紹介していきます。

 

マズローの欲求5段階説10分間おうち療育®️でできるようになったこと
第1段階 生理的欲求トイレでの排泄/一人での着替え/身支度/身だしなみ など
第2段階 安全欲求愛情の注ぎ方/お子さんに伝わるほめ方/適切な行動の促進 など
第3段階 社会的欲求個人レッスン/ラボスーペース/オンライン小集団レッスン など
第4段階 承認欲求良好なコミュニケーション/ネット上でのコミュニケーション など
第5段階 自己実現欲求もっと勉強したい/もっと上達したい/できるようになりたい など

ここでご紹介したのは、ほんの一握りのことですが、あなたも10分間おうち療育をあなたの子育てに取り入れることで、お子さんの暗い未来がパッと明るくすることができそうだと、イメージすることができますよね。

 

療育機関を利用なさることは、私はとても良いことだと思っています。

しかしながら、お子さんの育ちの基本は家庭にあります。

これは、今回お話をしているマズローの欲求5段階説を見ても明らかですよね。

だからこそ、私は、あなたの育児のサポーターの一人として「10分間おうち療育®️」を世の中にお届けしているのです。

 

 

今日も最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。