私たちは、生まれてから命が尽きるまで、自分で自分にピッタリ合う工夫を考えたり取り入れたりしながら生活しています。これは、発達障害があるから、というわけではなくて誰もがそうしている当たり前のことなのです。
しかしながら、自分の工夫と相手の工夫の掛け違えによって、その結果、不利を被ってしまう場合もあります。
その良い例が、車いすを利用なさっている方のサポート。鉄道会社の各対応の工夫は分かるのですが、構内放送で車椅子ユーザの方が何号車のどこに乗っていて、どの駅で降りるのか、ということまで構内放送で報告・連絡をしています。
車椅子ユーザの方は「駅員さんに依頼する」という工夫をなさっているのに、一部の個人情報を構内放送するというのは、いささか疑問があります。より放送設備が充実して、車椅子ユーザの方も安心して過ごせたら良いなと思います。
私たちは日々の暮らしの中で「工夫」をしている、というお話をしていますが、きっとあなたもなさっているはずです。私が毎日している工夫といえば、冷蔵庫の中に入っている食材をどう調理しようかと考えて、実際、それを調理する、という工夫です。
こういうあなたにとっては当たり前のことでも、実は大切な工夫ですので、まずはあなたがなさっている素晴らしい工夫の存在に気づいてくださいね🎵
では、ここから先は、あなたができる工夫を発達障害の子育てで考えてみることにしましょう。
ここから先を実際に実践するためにも、私が是非お勧めしたい無料の講座があります。
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どんなことが「工夫」と言えるの?
これまで数え切れないほどのママさんの子育てのオーダーメイドをしてきましたが、ママさんの多くがこの「工夫」について難しく捉え過ぎてしまい、お子さんのための工夫の一歩を踏み出せないでいるように感じます。
この「一歩」が踏み出せないからこそ、誤った認識で子育てをしているのです。
だからママさんたちは疲れ果ててしまっているんですよね。
誤った認識、あなたは思いつきますか?
私が種明かしすれば、きっとあなたも首を縦に振ってしまうはずです。
歴代のママさんたちは、誰もが私にこんなことをおっしゃっていますから。。。
みんママさんの熱意は素晴らしいです。
ただ「言い聞かせ」こそ、お子さんの「できない」の原因なのです。
ちょっとショックな展開ですよね💧
絶句してしまうママさんもいらっしゃるくらいです。
定型発達のお子さんは「言い聞かせる」も効果的です。
発達障害のお子さんも効果は期待できるのですが、それ以上に期待できるのが、耳から入る情報プラス物理的工夫をする方がよっぽど効果的なのです。
ですから、あなたの声かけにちょっとだけ物理的工夫をプラスしてみましょう。
工夫を続けると子どもはどうなるの?
多くのママさんが思うことがあります。
それは何かというと・・・
一度工夫をしたら、それを一生し続けなければいけないのか
という絶望的な未来を想像した上での思いです。
もしかしたら、そういう可能性もあるスキルもあるでしょう。
でも、取り入れ方やお子さんへの教え方一つで、工夫したことがわずか数週間で不要になってしまうケースもあります。
それ加えてすごいことは、子ども自身が生活に工夫をするようになるのです。
以下の画像をご覧ください⇩
こちらの画像は、ペットのハムスターのケージです。
その上に「そうじはした」という文字が書かれたメモ用紙があります。
書かれている文字をご覧になれば分かると思います。これは、お子さん自身が自分のために工夫したのです。
ハムスターを自分で飼育する、と決めたお子さん。
飼いはじめてしばらくは、お世話を積極的にしていたのですが、数ヶ月経つとその継続が難しくなってしまったのです。
毎回、保護者の方に注意されての行動だったので、このように自分で自分のための工夫をしたのです。
こういうことって、すごく感動的ですよね✨
このような工夫は、お子さん一人の力では、思いつくことができません。
様々な工夫を周りの大人がしてきたからこそ、お子さんから自然に生まれてくる工夫なのです。
これまで、私はお子さんが自分で考えた生活工夫を何度も目にしてまいりました。
工夫に出会った瞬間、本当に感動したものです。
そして、その工夫って、大人が真似できないような素敵な工夫なのです。
大人が我が子への工夫をできるだけたくさんすることで、お子さんは自分にとって便利な工夫は何かを選ぶことができます。
選んでそして考えて行動した結果が、お子さん自身が生み出した工夫なのです。
工夫をしないとどうなる?
もし、あなたがお子さんの生活をより豊かにするための工夫を怠ってしまったらどうなると思いますか?
これまで私が出会ってきた工夫をなさらなかった保護者の方々はこんなことをおっしゃっていました。
▶️うちの子の成長を待ちたい
▶️うちの子はそういうの(工夫)がなくてもできるようになる
▶️そこまでしないとできないなんてショックです。
▶️工夫って・・・でも、他の子はやってませんよね?
どうでしょう。
全て大人側の言い分であり、我が子のことを引き合いに出してはいても、結局その工夫をしないままに否定していますよね。
このように大人が思い続けていればいるほど、子どもが生活を工夫する機会が減ってしまいます。減るどころか、工夫を禁止する大人も実はいらっしゃいます。
わかりやすい例で言えば、掛け算九九を覚えることが難しいお子さんに掛け算九九表なしで割り算のテストをする、というくらい、工夫がないとお子さんは過酷な生活を強いられてしまうのです。
生活の工夫を拒み続けると、どのような顛末になるのでしょう。
ここではごく一部のみお伝えしますね。
▶️子どもが工夫できない上に、スキルアップも図れないので、年齢が上がるとともに着ること自体が苦しくなってしまう
▶️困難に出遭った時の手段を思いつくことができないため、パニックや癇癪を起こしてしまう可能性が高くなる
▶️大人が工夫を怠ると、どのような工夫が我が子の学びにピッタリなのかが分からないため、合理的配慮が欠けてしまう
▶️大人が工夫を怠ると、どのような工夫が我が子の学びにピッタリなのかが分からないため、学校などでは「合理的配慮」という言葉を振り翳しているだけになり、子育ても家庭生活も崩れてしまう
▶️大人が工夫を怠ると、どのような工夫が我が子の学びにピッタリなのかが分からないため、どうしても子どものせいにしてしまう。ゆくゆくは、子どもだけではなく、学校などへの要求が高くなってしまう
どうでしょう。
お子さんの健やかな成長にとって好ましいことはありましたか?
どう考えてもないですよね^^;
そして、大人にとっても明るい未来が待っているとは、到底思えませんよね💦
発達障害の子育ては、私たちが受けてきた子育てとは180°もの違いがあります。
そして、冒頭でもお伝えした通り、私たちが日常生活を送る上で何かしらの工夫をしているのです。
それと同じように、発達障害の子育てにも工夫が欠かせないのです。
それでは、今回の記事はここで閉じさせていただきます。
最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
何度言ってもできないんです。
これってずっと言い聞かせなければいけないんですよね😥