自閉症の人が自閉症らしく幸せに生きることが目指されたプログラム
TEACCHプログラムとは、アメリカのノースカロライナ大学の故エリック・ショプラー博士によって開発された自閉症のある人、そしてその家族のためのプログラムです。川崎医療福祉大学の佐々木正美先生がTEACCH界の黒船となって日本にその素晴らしさを紹介し広めました。
TEACCHはその人固有の能力に注目し、その力が適切に向上し発揮できるような支援をすることが支援者のミッションです。本人を変えるのではなく、周囲を整えていくという考え方です。
TEACCHの7つの原則
- 子どもたちの適応力を向上させていく
- 保護者は共同療育者として協力する
- 一人一人の診断と評価に基づいた教育プログラム
- 構造化された教育の実施
- 子どもたちのスキルを向上させるとともに、困難な面はそのまま受け入れる
- 認知理論と行動理論を組み合わせて使う
- 療育者はジェネラリスト(広範囲の知識保有者)でなければならない
進化し続けるTEACCHプログラム
ショプラー先生の後を受け継いだのがゲーリー・メジホフ教授です。彼は毎年開催される自閉症カンファレンスNIPPONでノースカロライナ大学のTEACCH部での実践報告をしています。日本にはまだない考え方を実践しているということが分かり、いかにTEACCHが自閉症の方と私たちの豊かな生活を試みているのかが分かります。